他社では断られた!?住宅ローンを通した実例 Case 3
2023.04.28
writer
明工建設株式会社
目次
ブラックリストって本当にあるんです。
物語や言葉では聞いたことがある『ブラックリスト』
そんなの都市伝説だよとか、合っても自分には関係ないね。
そんな風に思って通常は暮らしていきます。
今回のB様もその一人。
しかし、B様はなんとブラックリストに載ってしまっていたのです!!!
そうなると通常はローンは借りることが出来ません。
実際にB様も以前に車のローンが通らなかったことがあったようです。
しかし、その時は現金で買えるからと大して気にしていなかった様子。
それからしばらく経ち、住宅ローンが何しても駄目・・・・
どの金融機関に言っても、どのハウスメーカーに行っても駄目・・・
最後にはハウスメーカーから、お願いだから帰ってくれとまで言われたそうです・・・
さて、今回の案件はかなりヘビーです。
通常はブラックリストだとほぼ無理ですから。
しかし、ここからが住宅ローンアドバイザーの仕事です。
まずはどういった状況なのか確かめる
まず一番最初に行うことは今の現状調査です。
これがしっかりしていないと間違った選択をしてしまうこともありえます。
なので、B様に最初に行ってもらったのは、個人信用情報の取得。
CICとJICCと全国銀行保証の3社から情報をもらうことです。
この3社のことは別に覚えなくても良いですが、参考までに説明します。
お金を借りたりすると、その情報が個人情報としてこの3社のデータベースに記録されます。
いくら借りたのか、どこから借りたのか、返済はしっかり出来ているかなどなど、細かな情報が記録されています。
普段はその情報は金融機関等が個人の了解を得てやっとみられるほどの重要な情報です。
それを個人が求めたら開示してくれます。
なので、その情報を請求してもらいしっかりと状況を把握していくのです。
確かにあった50万円
情報はネット開示ならすぐに、郵送でも1週間程度で届きます。
それが届き次第B様と確認すると・・・
あった!
10年前に50万円のキャッシングが旦那様の情報にしっかりとありました。
しかも、1度も返済した記憶もなく存在している・・・
これは完全なブラックリストです。
実は私はこの時点で、半分諦めていました。
返済しようにも10年分の金利や遅延損害金を足せば凄い金額になります。
また、そもそも返済してもこの記録は5年間は消えないからです。
なので残念です・・・と伝えようとして書類の見方などを説明しようともう一度目を通した時です。
ん?なんだかおかしいな???
そんな違和感を覚え、もう一度見直してみると・・・・
50万円のキャッシングは確かにある。
10年前だ。
しかも一度も支払いをしていない。
でも、逆に一度も支払いを遅延したことにもなっていない!?
どういうことだ??
普通だと遅延した場合はそれも記憶される
この信用情報には借りた額などの情報の他に、いついくら払った、またいつ、どのくらい支払いが遅れたのかまでの情報が書いてあります。
それが今回一度もないのです。
これはかなりの異常な状況。
そこでこの状況が正しければ使える必殺技が浮かんできます。
それは・・・・
『ローンの時効成立』です。
5年前のローンは時効に出来る
実はローンと言うのには時効があります。
5年以上前のローンは時効に出来、ローン自体をなかったことにすることが出来るのです。
ただし、ただ5年が過ぎればいいのではなく、支払いが無い場合貸した側がしっかりと督促をしている場合は、無効にはなりません。
しかし今回の場合、一度も遅延になっていない。
と言うことは一度も督促がされていないと言うことになります。
私は、はやる気持ちを抑え、B様に過去にキャッシング会社から督促状が来ているのではないかと聞いてみます。
すると帰ってきた答えは、一度もそんなことはなく、そもそもキャッシングをしていたのを今日思い出したくらいだと言うこと。
これはもしかするぞ!!!
と思い、この経緯をB様にお話しします。
そして、正式な手続きを取れば、借金は無くなり、ブラックリストも外れるので、ローンが借りれると伝えます。
B様は大喜びで、この作業を行いたいと言ってくれました。
しかし懸念もある
しかし、懸念もあります。
この作業をするとこのローンが明るみになるので、もしかしたら50万円以上の督促状がくる可能性があること。
また、ローンは完済になってもキャッシング会社の意地悪でブラックリストから中々外してもらえない可能性があること。
この2つの懸念があるので、完全に喜べない状況であるとも説明をします。
B様はもしそうなっても返さなくてはいけないものだし、ローンが無くなるだけでもうれしいから行いたいとのことでした。
ですので、ローンの時効請求の作業に入っていきます。
決まった書式を決まった出し方をするだけ
とは言ってもここまで来たらやることは簡単。
決まった書式に(なぜか絶対にA4用紙に3枚と決まっています)きまった封筒で、決まった住所に送るだけ。
これだけです。
私は住宅ローンアドバイザーですが、書類を代筆することは出来ませんので、そこだけは行政書士さんに頼み作ってもらいました。
そして、投函して頂き約14日間待ち、その後新しく個人情報を取り直します。
すると・・・・
ローンの痕跡が消えてる!!!
完全にローンが消滅し、さらにローンの情報が無くなったことでブラックリストからも外れました!!!
この状態でこれまで使っていない金融機関に住宅ローンを申し込むと・・・・
みごと承認!(合格)
これでB様はなんの問題も無く住宅を建てることが出来ました^^
その他にも意外なものでブラックリストに
B様はキャッシングと言う明らかなローンで、しかも返済をしていないと言う、これも明らかなブラックリスト案件です。
住宅ローンを通すためにB様の力になりましたが、そもそもこういったお金はしっかりと返すべきで、時効を素直に喜べない自分もいました。
さて、この他にもこんなことでブラックリストに載ってしまった。
そんな事例を少し紹介します。
1、スマホ代金の未払い
スマホを買う時に『実質0円』みたいな販売で買う人も多いと思います。
あれって実際はスマホ代は0円になっているわけではなく、借金で買っていて、それを携帯会社が肩代わりしている状況なんです。
そんな状況ですので、残額が残っている状況でキャリアを変えると残金の督促がきます。
これを、0円だっただろう!と言って支払いをしない人がいます。
この状況が3ヶ月続けば、その人は晴れてブラックリスト入りです^^;
実はそんな方が増えてきており、私も1年に一回くらいの割合でそんな案件の相談を受けます。
外し方は簡単ですが、費用も手間も掛かるので、皆さんはしっかりと払うようにしましょう。
2、税金の未納
ローンだけではなく、税金の未納も立派なブラックリストになります。
特にフラット35を借りる時には大きなダメージになり、ほぼ借りられません。
自分のお客様で一度あり、海外に半年出張している間の税金が、アパートに届いており、それを知らずに半年間の遅延となり、ブラックリスト入りになりました。
しっかりと事情を説明して支払うことで解除になりましたが、悪気が無くても問題になってしまいます。
3,クレジット機能付きカードの作りすぎ
最後はクレジットカードの作りすぎです。
よく女性に多いパターンだと言われます。
クレジットカードに多くに、キャッシング額と言うのが設定されています。
この額内なら審査も何もなく、お金を借りられる枠のことです。
これが1枚や2枚ならまだしも、10枚も20枚もある人がいます。
普通そんなにもたないでしょ~?って思っているあなた。
もしかしたらあなたも持っているかもしれません。
そのカードはクレジットカードとしてではなく、ポイントカードとして使っているかも・・・
最近のポイントカードの多くにクレジット機能やキャッシング機能がついている物があります。
普段はクレジットもキャッシングも使わないので、機能自体知らない時が多いだけかもしれません。
特に女性はポイントを集めるのが好きで、色々なお店のカードを持っていると言います。
そのカードの多くにもしかしたらそういった機能があるかもしれません。
こういった機能があると、いつでもお金を借りれてしまうので、銀行はこの枠をローンの額として計上しています。
1,2枚なら誤差ですが、これが10枚もあると1000万円以上もローンの額が削られえてしまう場合も・・・
これは精密にはブラックリストとは言えませんが、ローンで困ることになります。
もし使っていなくてキャッシング機能があるカードがあったら、即刻解約しましょう^^;
今回は以上です。
ローンを諦める前にご一報を!
*B様の概要
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