このまま行ったら大企業の言いなりだよ　島田袋井住宅　＃店長流

今日は祝日、春分の日。

新年を昨日迎えたような気分ですが、もう1年の1/4を過ごしたことになります。

この間頑張っていたような・・・・いないような・・・・

ただ、１年はまだ3/4もあるので、新年に建てた目標の実現に向かって頑張っていきたいと思います！

さて、本日は住宅と言うか、この業界の話をしたいと思います。

前回の記事で工務店がハウスメーカー特有の病に掛かりそうだと言うことを書きました。

＊前回の記事はこちら会社とお客様の『良い家』の誤差　掛川　島田住宅　#店長流 | IROHA.IE × 明工建設株式会社 (irohaie-meiko.com)

まだまだ始めたばかりのブログなので、読んでいるのは社員くらいだと思っていましたが、読んでくれている人はいたようで、記事への反響がありました。

と言っても知り合いの方でしたが、その方はかなり昔に私と商談をしてくれた方で、その際には問題があって家が建てられず延期になったと言う経歴があります。

当時は埼玉に住んでいましたが、今は青森にいてそこで定住をするようです。

久々の連絡で電話番号も残っていたので嬉しくなって電話をしちゃいました＾＾

工務店がハウスメーカー病に掛かっている・・・

その方はこれから家造りを再開しようとしており、しかし私と同じように今の工務店に対して思うところがある方でした。

その方、ここからはAさんとしましょうか、Aさんは家を建てるのに情報収集をした結果、ハウスメーカーが良いと思い、商談に行ったそうです。

しかし、言った先で感じたのは、商品を売りたい気持ちだけしか伝わってこないこと。

その担当さんが特にそういう人だったのでしょうが、ガッカリして他の会社を探したそうです。

そして次に見つけたのがとある工務店。

ホームページは正直いまいちでしたが、社長さんの心意気や社員の気持ちが伝わってきたということで、今度こそはと思い商談に。

しかし、結果はまたガッカリ・・・・

理由は私の言うハウスメーカー病に掛かっていたようで、あの会社はうちよりも性能が悪いとか、うちは地域でNo.1だからとかそういったことを熱く語ってこられたそうです。

Aさんいわく、工務店は思いが熱い分質が悪かった（笑）とのこと。

共通して感じたことは、自分達の売りたい物が良い物で、お客さんの欲しい物を説得してまで自社の商品に変え、そしてそれを売りたいと思っている気持ち。

これは先日私が記事にした内容とほぼほぼ同じことで、これを私はハウスメーカー病と言いました。

１０年前はそこまででも無かったのに・・・・

私がこのAさんとお話をしたのが、約１０年前。

その頃は工務店さんの多くは、お客様の欲しい物を聞きとり、そしてそれを形にしていくことを仕事にしていました。

と言うか、ハウスメーカーのように研究費があるわけでもなく、情報も乏しいし、性能や設備ではどうしても大量仕入れに負けてしまう。

その結果、そういった形で差別化をしないと生き残れないと感じていたにすぎないのですが・・・（多少言い過ぎなのは謝っておきます）

それが、情報が簡単に手に入るようになったらハウスメーカーの真似が出来るようになったので、早速真似を始めた・・・

また仕入れも、工務店同士が一緒になることで大量に仕入れが可能になりハウスメーカーに対抗出来ることが出来、ハウスメーカーと同じことが出来るようになってきました。

そうなると気が大きくなり、ハウスメーカーと同じ商品が売れるような気がしてきて、売り方もハウスメーカーのようになっていく。

その結果がハウスメーカー病の大量発生と言えるでしょう。

ハウスメーカーの商品はハウスメーカーが一番売れる

しかし、勘違いしてはいけないのは、ハウスメーカーの商品はハウスメーカーが一番売れるんです。

その例で言うと、スポーツジャージなんかはどうでしょうか？

スポーツメーカーが出している機能的で格好が良いジャージ。

今、このジャージと見た目もほとんど同じようなジャージがノンブランドからも大量に販売されています。

もし両社のジャージが二つ並んでいたら、あなたはどちらを買いますか？

私なら同じ値段なら確実にスポーツメーカーの商品を買います。

ノンブランドの商品が明らかに安かった場合は、そちらを買うかもしれませんが、誰かがそのブランドのジャージを着ているのを見たら、その度にちょっと後悔をするのかなと思います。

あっちを買っておけば良かったかな？って・・・・

このように一般的には同じものであるならば、メーカー品の方が良さそうに思えるのは、普通の心理なんです。

しかし、工務店からしたら、工務店に比べハウスメーカーの方が売っている数が多いので、そちらの商売の方が良いと思ってしまうのでしょうか・・・・？

ここにもやはりお客さんとの気持ちのギャップが生まれてしまっています。

このまま行ったら大企業のいいなりだよ

最後ですが、Aさんが言っていたことで一番残ったことをお話しします。

それが、今回の記事のタイトルにもあるセリフ。

『このまま行ったら大企業のいいなりだよ』です

確かにその通りで、ハウスメーカー病に掛かっている多くの工務店は今後、ハウスメーカーの言いなりになるしかありません。

だって、ハウスメーカーが性能を上げれば上げないといけませんし、設備や間取りなんかもそれ以上にしないといけません。

先ほど言ったように同じならハウスメーカーが勝ちますし、それ以下だったらハウスメーカーの足元にも及びませんから、そうせざるを得ないのです。

しかも、いつもいつでもハウスメーカーの動向に目を配らせ、ハウスメーカーの動きをいつでも学習しないといけなくなります。

工務店はハウスメーカーの御株を取ったような気分でしょうが、実際にはハウスメーカーの言いなりになって家を造らされているだけです。

そして、この競争から落とされてしまった工務店が１社、また１社と脱落をしていき、最終的にはハウスメーカーの一人勝ち、もしくはハウスメーカーの傘下で生き残る道しかありません・・・・

もしかしたらハウスメーカーはそんな未来をもう描いているのかもしれませんね＾＾；

工務店は工務店の良さを再認識していくべき

さて、こんな話を2回にも分けてしましたが、この業界にいない人には、なんのこっちゃって話でしたね。

しかし、家を建てたらその会社と数十年にもわたるお付き合いをしていくことを考えると、決して他人事ではないと思って頂けるでしょうか？

工務店と言う会社は特別に大きく全国区の会社もありますが、基本は地元密着型で規模の小規模の会社がほとんど。

商売の規模からして、ハウスメーカーのように数を売る必要も無く、それよりも地元の為に、地元の方の為に商売をしていくことが大事な会社のはずです。

だからこそ、自社のお客様は大事に大事にされてきたはずです。

大事にされているからこそ、その方の本当に欲しいものが理解できるはず。

もしそれが自社ではおススメしていない商品だとしても、それを叶えてあげることが出来ませんか？

出来れば、その欲しい物にプロの目線を入れて、更に良い物にして提案をする。

それが出来るのは工務店だけなんです。

自社の商品を否定する商品を売れないハウスメーカーには出来ないことなんです。

世の中には色んな考えを持った人がいます。

多くの方はハウスメーカーで納得するでしょうが、そうでない人も多くいます。

そういった方々を助け、良い未来を一緒に作れる。

工務店はそんな会社であって欲しいと私は切に願います。

え？

そう言っているお前はどうなんだ？って・・・・・

・・・・・

き、きっと、、、、出来ていると思います（笑）

良かったら試しに使ってみてください（大笑）

ではまた！

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