良い家造りのこつは『捨てるの選択』#店長流

皆さんもアイフォン並みのすごい家を造れます

最近経済的な本やアイディア的な本を読むことが楽しい店長です。

そんな私が最近読んだ本で感銘を受けたの人物が、スティーブジョブズ。

なんだ今更？なんて思われるかもしれませんが、私は10年前にスティーブジョブズの伝記を読んでいるくらいのスティーブひいき。

そんな私が改めて感銘を受けたことが最近あったのです。

それは・・・

『良い物を作るのには、まず何かを捨てること』

これがあのアイフォンを作り上げた基本的な考え方でした。

本にはもっと色々なことが書かれていましたが、要約すると先ほどの内容。

これは住宅建築にも共通する！！！

そう思いましたので、今回はご紹介させて頂きます。

足し算で良い家が造れると思っていませんか？

皆さんは良い家を造るとき、どんどん足し算をしていませんか？

この設備を足して、あの壁紙を足して、家をそもそも大きくして、あ～性能も上げていかなきゃ・・・

そんな形でどんどん足し算をしていくのが、今の住宅造りの方法だと言われています。

その結果、出来上がった家は実際には後悔の塊みたいな結果が多くあります。

あーしておけば良かった、こっちが良かったた、あれはいらなかった、これも要らなかった・・・

そんな家造りに似ているのが、日本の会社の物づくりです。

日本の会社が造る製品はとても高品質で高性能。

世界に誇れる製品群は、他国の製品とは比べ物にならないくらいの製品だ。

日本にいるとそんな認識かもしれません。

しかし、日本の会社の製品って海外ではこう思われているのって知っていますか？

『日本製品は無駄多すぎて使いづらいし、そもそも値段が高いから要らない』

昔は液晶テレビと言えば日本の独壇場でしたが、今ではそのシェア率は１０％程度にまで人気が無くなりました。

しかし、これは海外だけの感想でしょうか？

私はたまたま去年、今年とTVを買いました。

片方はTCLと言う中国の会社のテレビ、もう片方は日本の雄、ソニーのTVです。

使ってみた結果は残念ですが、TCLの方が数段使いやすいです。

画像もソニーの方が綺麗なのでしょうが、普段使いではそこまで差を感じることがありません。

ソニーの方が値段が倍以上したのでちょっと悲しい結果になりました。

ではなぜこう言った結果になったのでしょうか？

大量な機能のせいで迷子になってしまう

その答えは良かれと思った大量の機能にあると思います。

テレビで言うと、そのせいでリモコンがとても大きくなり、ボタンの数も凄いことになっています。

数えたことはないですが、うちのやつは１００はあるんじゃないかな？

その中で使うのは、チャンネルボタン、音量本、矢印キーと決定キーくらい。

他のもたまには使いますが、無くても良いようなボタンが多いです。

ネット配信へ直接いけるボタン、アマゾンプライムとかhuluとかありますが、これ全部使う人っているのかな？って思います。

見たければ、ホーム画面から全て見られるのでなくても大丈夫。

どちらかと言うと、間違って押してしまうと、そのアプリが立ち上がるまで長いと３０秒以上何も出来なくなるので、逆に無くして欲しいくらいのボタンです。

こういったある人から見たら無駄な機能のお陰で、本来したいことが出来なく、迷子になってしまうんです＾＾；

これが売れない本質的な問題だと思います。

本来のテレビは、テレビ番組が見るもの。

DVDや録画は欲しい人だけが後付けでつければOK。

ネットTVも必要な人が必要なアプリだけ入れたら良い。

それよりももっと基本的な事。

音が良いとか、画像がキレイ、画面が大きいなど、本質的にテレビに求めることを重視して欲しい。

特に値段が高いんだから、そういった基本性能はその分は良くなくては嫌だ。

それが海外での反応だと思います。

それが家でも出てしまっている

それが今の住宅でも出てしまっていると感じています。

例えば全館空調。

これをどの会社も当たり前な風潮にしていますが、実際にはいるのでしょうか？

気持ちが良いし、温度差が無いから健康にも良いから導入するべきだ。

そんなことは分かっていますが、そんなこと余計なお世話って人もいますよね？

夏も冬も1年中、窓を開けないと気が済まないって人も多くいるはずです。

そういう人に全館空調はまったく意味がありません。

また、断熱性もそうです。

断熱性が良い家って冬温かく、夏涼しい。

このままだとこの言葉単純に嘘ですからね！詐欺って言われてもおかしくありません＾＾；

正確に言うと断熱性が良い家って、冬は暖房を使うから暖かくて、夏は冷房を使うから涼しい。

その際に断熱性が良いと、冷えづらいし暖まりづらいので、使うエネルギーが少なくて済むよ。

これが断熱性の良い家です。

だから、そもそも冷暖房を使う予定が無い方にはまったくなくても良いのです。

最低限、国が決めている性能を担保すればそれで良しです。

こう言った物がてんこ盛りになったのが、今の住宅です。

だから高いのです。

だから住宅会社が儲かるんです。

だから住宅ローンで苦しむ人が増えていくんです。

だから不幸が増えていくんです・・・・

そんな家造りして欲しくないし、しちゃだめですよね・・・

ジョブズはまず捨てることから初めた

話は変わってアイフォンの話。

初代アイフォンを作る際に、研究段階で何度も壁にぶつかったと聞いています。

そしてジョブズはその度に何かを捨てていきます。

スマホは今ではそう思わなくなりましたが、あれは持ち運べるPCでもあります。

なので、PCを開発していたアップルでは、どうしてもPCの性能を落としたくないので、どんどん高性能な部品が必要になっていきます。

その時のジョブズの決断で私が凄いと思ったのが、『性能を捨てること』

ジョブズはアイフォンの核は、持ち運べ誰でもどこでも使えるPCであることだとし、そういった製品であれば、高性能である必要が無いと言ったのです。

その結果、コンパクトにもなり、また廃熱と言って高性能なPCにありがちな問題も解決します。

また、消費電力も少なくなる効果もあります。

当時、ガラケーもカラーで色々なことが出来ましたが、画面が小さかったので消費電力が少なく住んでいました。

しかし、ご存じのようにアイフォンはガラケーに比べ画面は倍とは言いませんが、それに近いくらいありました。

なので、消費電力はすさまじく、それまで使っていたガラケー用の電池だと数時間しか持たないと言った問題も浮上します。

そういった時も、あるものを捨てることで大幅電池の持ちを良くします。

他にも色々な努力と、これまでからの発想の転換を繰り返し、今でこそ誰もが手にし、無いと暮らせない程にもなる、スマホを作り上げていったのです。

ここで大事なのは、捨てることではなく、『本質を追及する』ことにあります。

あなたの住宅の本質ってなんですか？

ここで話を住宅に戻します。

住宅もスマホと同じように本質を追及することで、満足が出来るものにすることが出来ます。

ここであなたに聞きます。

あなたの欲しい住宅の本質ってなんですか？

これには色々な答えがあります。

例えば、私も去年に家を建てましたが、私が欲しい住宅は、『家族が気兼ねなく人を呼んで楽しく皆で暮らせること』でした。

なので、4人家族ですが、それ以上の人が快適に過ごせる空間が欲しいです。

来た人が気兼ねなく使えるトイレや手洗い、夜遅かったら寝てもらえるような空間。

また、そんな空間が暗かったら嫌なので、明るく開放的な空間を作りました。

正直、それが叶えることが出来ましたので大満足です＾＾

週末になるとちょっと自慢気に友達を呼んで遊んでいる娘の顔は、満面の笑みです。

それを見れただけでもお金を出した甲斐があったと言うものです。

他にも細かいところを言うと、超省エネ住宅だったりとか、アフターメンテが要らないとか、色々な良い面はもっとあります。

しかし、個人的にも家族的にもそれはおまけの話。

あればあったで良いけれど、無いなら無いでも構いません。

逆にここにこだわって金額が上がってしまい、おもてなしの空間をやめたりとか、吹き抜けを狭くするとかしていたら、きっと後悔をしていたでしょう。

もう一度聞きます。

私はこうでしたが、あなたの、あなたの家族が考える家の本質ってなんですか？

きっと素晴らしい思いなんでしょうね＾＾

その思い聞いてみたいです。

良い家を造る最大の要因は『本質の追及』

決して、性能や機能、デザイン等でないと覚えておいてくださいね＾＾

そして、それを形にするお手伝いを私にさせてください。

ジョブズのような徹底さは難しいかもしれませんが、皆が笑顔になれる本質づくりを全力で応援していきます。

• YouTube
• Instagram
• Facebook