気密性 C値の本当の意味知っていますか?#店長流
2023.05.15
writer
明工建設株式会社
目次
C値の本当の意味を知らない人が多くいます
営業マン『当社の建物はC値が0.5以下なのでとても暖かい家ですよ』
数字はともあれそんな営業トークを聞いた人も多くいるかと思います。
これって実は間違いなんです^^;
正確に言うと使い方が違っています。
今回は聞いたことあるけれど実際にはなんだかよく分かっていない・・・
そんなC値のことを話していきます。
C値は家の隙間の広さのこと
まずC値と言う物がどういったものなのかからお話します。
C値とは、『相当隙間面積』何て言い方をします。
簡単に言えば、家の隙間の広さのことです。
例えばサッシや玄関ドア、壁や天井には、実は外部と繋がっている隙間があります。
これだけ建築技術が発展しても、その隙間を0にすることは出来ていません。
とは言っても、最近の住宅の精度は高く、家一軒全ての隙間を集めても、名刺1枚とか、悪くてもハガキの半分とか。
その位の隙間しかありません。
当然、この隙間は少ない方が良いのですが、その理由とはなんなのでしょうか?
暑い寒いじゃない!?隙間が無いメリットの本当の理由とは?
このC値のありがちな間違えに、C値が低いと家の断熱性が上がると言ったものがあります。
この間違いは一般の方はしょうがないことかなと思います。
だって、冒頭にあったようなことを言う営業マンが本当に多いからです。
だから、C値が高ければ暖かい=断熱性が良いと勘違いをしてしまいます。
家の断熱性は昔はC値、今はUa値と言う数字で表します。
この数値は結構一般化されてきて、知っている人も多いはずなのにそれでもC値を勘違いしている人が多くいます。
C値は先ほど言ったように、家と外部とを繋いでしまっている隙間のことです。
こう言うと、『隙間が無いんだから暖かいに決まっているでしょ!だって今住んでいる家は隙間風が凄くて、とっても寒いんだから!』
みたいなことを言われることがあります。
その隙間って建具や家が傾いたりしていて、目に見えるくらいの大きな隙間のことですよね^^;
そんなにあったら暑い寒いになるでしょうが、新築でそんな穴みたいなのあると思いますか?
新築で言う隙間つまりC値は、人の目には見えないレベルで、小さな虫も入れないくらいの線みたいな隙間です。
そんな隙間を家中かき集めても、名刺の半分くらいのサイズだって話です。
それは細かく見たら温度の損失もあると思います。
でも高々そんな隙間から入る熱は、窓や外壁、屋根から入る熱に比べたら誤差程度の物です。
つまりC値で暖かい寒いを語るのは昭和ならあったでしょうが、令和の時代ではおかしいことなんです。
ではC値を語る本当のメリットはなんなのでしょうか?
C値が良いメリットは換気計画にある
ずばり答えを上げると、C値を上げる最大の理由は『換気計算にある』と言えます。
換気計算とは、家中の空気をどのように換気をするか、計算や風の流れで求めるものです。
その際に隙間がとても大事な影響を持ってきます。
C値の為の動画でありませんが、こちらの動画を見てください。
換気計画の動画でしたが、いかがだったでしょうか?
いくらしっかりと計画を立てた換気計画も、窓が開いただけで全く意味のない物になっていましたよね?
窓を開ければ、隙間は凄いことになるので極端にこういった結果になりましたが、これが家の隙間でも同じことが起きると言えます。
折角しっかりと換気計画を立てているのに、家のどこかの隙間のせいで、計画通り換気が出来ないのです。
これでは大変困ったことが起きてきます。
換気が十分で無いとデメリットがいっぱい
換気が十分に出来ていないとデメリットがいっぱいの家になってしまいます。
1.悪い空気の換気が出来ない
一番のデメリットが、家中の悪い空気が換気出来ないこと。
人が出したCO2やその他の有害物質が換気をしないとどんどん溜まっていきます。
それこそ、昔の家のように隙間だらけの家だったらそこから換気が出来ていたのでしょう。
しかし、今の家はほとんど隙間が無いのでそこまでは見込めません。
なので今の日本の法律では、建築士に家中の空気を2時間で1回全て交換するレベルの風量での換気計画を義務付けています。
それくらい換気をしないと有害な物質で人体に影響が出るからなんです。
また匂いも空気ムラでどこかで溜まったり・・
玄関なんかが分かりやすい例でしょうか・・・
2.温度ムラが起きる
次は温度ムラです。
今の断熱性が良い家では、比較的均一に室温が保たれます。
しかし、隙間があると温度ムラが発生します。
特に他社のように基礎断熱を行っていない家の場合、床からの隙間が多くあり、そこから冷たい空気が漏れてきます。
足元が寒いと人は室温以上に寒く感じるので、寒いと言う人が増えてきます。
多くの営業マンはここだけを取り上げて、熱い寒いと言いますが、これはデメリットの一つにしかすぎません。
3.壁の中が結露する
次のデメリットは、壁の中が結露するです。
床に比べて面積は少ないですが、壁にも隙間があります。
その隙間から湿気が多い空気が入ってくると、そこで結露をしたり、最悪な場合結露の水分を元にカビが生えてきます。
そんなことが合っても良いことは何もないので、隙間が無いに越したことはありません。
4.冷暖房のムラが起きる
温度ムラでも話ましたが、隙間が多いと室温のムラが出来ます。
すると合わせて冷暖房のムラも発生します。
特に暖房は冷たい風が隙間から入ってくると、下の方に溜まるので、暖房の熱がどんどん上の方に逃げてしまいます。
そうなると、エアコンの感知温度は決まった温度になっていても、実際に人が感じる温度はまだまだ寒い・・・
そんなムラが起きてきます。
そうなると、室温の平均はもう十分に暖まっているのに、設定温度をガンガン上げてしまい、光熱費の無駄遣いになってしまいます。
そんな冷暖房のムラもデメリットの一つです。
他にも上げるとありますが、代表的なデメリットだけでも十分にC値が悪いことのデメリットが伝わったかと思います。
でもC値には基準値がない・・・
こんな大事なC値ですが、実際には基準値がありません。
10年前にはそういった基準があったのですが、今は無くなり施工者の判断に任されています。
ネットでC値と検索すると、当社は0.5以下だとか、0.6以下、0.3以下など色々な数字が出てくるのはその為です。
正直、どのレベルで家を建てれば、どういった効果があるのかは分からないので、何となくでしか言えない部分もあります。
*まったく同じ間取り、エリア、部材の家があり、同条件でC値だけ異なる家を何個も建てられたら分かるのですが、現実的ではありません・・・・
一応当社では0.2とか0.3とか、最高で0.15なんて数字の家造りをしていますが、果たしてこの数字が良いのかまでは分かっていません。(他社と比べたら良いのですが^^;)
あくまでもC値とはそういった状況な数値あると覚えておいてください。
もし指標としてどのくらいの数値があれば良いのかと言われたら、1.0㎠/㎡程度は最低欲しいかなと思います。
出来れば0.5以下が良いかな・・・(個人的な気持ち、ちなみに自宅は0.3程度でした)
C値で温度を語ってきた営業マンは要注意!
最後のまとめですが、C値を語る時に、温度関係を話てきた営業マンがいたら、要注意です。
はっきり言って勉強不足です。
ローンの計算方法なんか勉強しないで、こちらを勉強すべきです。
逆を言ったら、営業マンの選別に使える項目だとも言えます。
今、またはこれからあなたを担当する営業マンがいたら、こう聞いてみてください。
『この会社はC値が良いと聞いたのですが、その効果ってなんですか?』
ではまた!
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